黄色のチューリップ
あなたへ あなたが私に見せてくれた、 奇跡のような出来事を思い返しながら、 ふと思い出した黄色のチューリップの話を、 今日は、あなたにも話してみたくなりました。 これは、1匹の猫の話です。 縞々模様の子猫が、私の妹夫婦宅の庭へと迷い込んで来たのは、 数年前のことでした。 首輪もなく、汚れていて、痩せ細った体。 その姿に、飼い主はいないのかも知れないと考えた妹は、 ご飯をあげたそうです。 たくさんご飯を食べて、お腹がいっぱいになると、 すぐに何処かへ行ってしまったそうですが、 子猫は、次の日も、その次の日も、庭に現れました。 毎日、ご飯をあげながら、 少しずつ、信頼関係を築いていくことが出来たの…